今回のアーカイブズ講座で行われた、襖の下貼り文書の整理では、下貼りという性質上、取り扱った文書の殆どが断簡でした。しかし、整理した文書の中には中津藩のものと思しき「金銭出納帳」や、旧中津藩主が帰郷するに際して作成した「航海日誌」が含まれており、中津藩藩政史研究にとって貴重な史料と考えられます。


その他にも、福沢旧居ならではの文書が多く発見されました。今回は福沢諭吉の叔父にあたる渡辺弥市の書簡が数点見つかりました。今後も福沢旧居の襖下貼り文書の整理を継続するほか、福沢諭吉の親戚に当たる小田部家の襖の下貼りを調査していきます。


これからも中津市でのアーカイブズ講座での新たな発見があるかも知れません。(大庭裕介)


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