福沢諭吉の生誕地にほど近い慶應大阪シティキャンパスに開講された福沢研究センターによる一般向けの講座です。福沢諭吉と近代を主題として諸分野の講師が、多角的に福沢を論じます。
2024年度 西洋文明の受容と日本の近代 | |
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福澤諭吉の下で学び、慶應義塾をはじめとした彼の諸事業を支え続けた小幡篤次郎は、明治8年12月7日付『郵便報知新聞』に寄せた論説で、今日の日本は「絶前絶後の大変革」に遭い、「精神、道徳、政治、風俗、文学、技芸」全てが変わろうとしているが、彼の地の文明開化をただ「移転」すればよいという訳ではないと述べています。”風土の異なる土地で長い年月や努力を経て「千磨百練」した結果の種を、やみくもに植えたところで育ちはしない。” 明治維新において西洋文明をいかに受容していくかは、福澤諭吉や門下生たちにとって、大きな課題でした。今回の講座では、翻訳や教育、法律などさまざまな観点から、近代日本における西洋文明の受容について考えます。 | 講義一覧 |
2023年度 関西の福澤山脈―生誕150年・小林一三をめぐって― | |
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「福澤山脈」と呼ばれる福澤諭吉の門下生の一人、阪急阪神東宝グループの創業者・小林一三(1873~1957年)は、経済・経営のみならず教育、芸術・文化など多分野で活躍しました。本講座では、生誕150年を迎えた小林の業績を論じ、さらに小林と福澤の思想的なつながりや、慶應義塾初の地方分校である「大阪慶應義塾(1873~1875年)」についても取り上げます。 | 講義一覧 |
2022年度 『学問のすゝめ』150年 | |
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「天は人の上に人を造らず…」の書き出しが有名な、福澤諭吉の代表作『学問のすゝめ』の初編は、1872(明治5)年2月に刊行されました。2022年はそれからちょうど150年目の節目の年にあたります。本講座では、この国民的古典を5人の講師がそれぞれの専門分野の視角から多面的に解説し、『学問のすゝめ』が書かれた当時の時代背景や福澤が本書に込めたメッセージの現代的意義について論じていきます。 | 講義一覧 |
2021年度 福澤諭吉再考(オンライン開催) | |
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福澤諭吉は、幕末・明治時代の日本を代表する人物としてこれまで多くの研究や評論で論じられてきました。それでも、福澤の思想や多様な活動とそれらが日本社会に与えた影響については、まだまだ多くの論点が残されています。そこで、本講座では「福澤諭吉再考」と題して、福澤や門下生についてさらに深く考えるための材料を提供したいと思います。 | 講義一覧 |
2021年度 関西の福沢山脈(オンライン開催) | |
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2019年度に開催延期となっておりました講座「小泉信吉・信三父子と「気品」と『帝室論』」を、この度、福澤諭吉記念慶應義塾史展示館の開館にあわせて開催いたします。 | 講義一覧 |
2020年度 関西の福沢山脈(オンライン開催) | |
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2019年度に開催延期となっておりました講座「摂州三田藩の人々と福澤諭吉」を、オンラインにて開催いたします。 | 講義一覧 |
2019年度 関西の福澤山脈 | |
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「福澤山脈」と呼ばれる福澤諭吉の門下生たちと関西との関係を考察する本講座では、経済、経営のみならず教育、文化に対象を拡げ、関西の各地で活躍した人物を取り上げます。関西発で各地へ事業展開をしていく「福澤山脈」の活力の源に迫ります。 | 講義一覧 |
2018年度 時事新報を讀むー「福沢イズム」の深層に迫るー | |
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『時事新報』は福沢諭吉が創刊した日刊新聞で、戦前の東京では「五大新聞」の一つに数えられるほどの有力紙でした。その中の記事は、福沢が直接執筆したと否とにかかわらず、「不偏不党」・「独立不羈」の立場をとり、様々な分野にわたって、ともかくも「福沢イズム」が濃厚に表れています。 | 講義一覧 |
2017年度 関西の福沢山脈ー財界で活躍した慶應義塾出身者ー | |
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関西の皆様にとって、慶應義塾は名前は知っていてもなじみの薄い大学かもしれません。しかし、実際には関西を活躍の場とした慶應義塾出身者、あるいは関西出身で慶應義塾に学び、その後各方面で活躍した人物は数多くいます。 | 講義一覧 |
2016年度 福沢諭吉の多事争論―福沢諭吉著作を読む― | |
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福沢諭吉の著作は、子供向けもあれば学者向けもあり、習字の手本もあれば物理の教科書もあり多種多様です。政治を論じ、経済を論じ、内容は実に自由自在、「多事争論」そのものとといえるでしょう。そして同じ著作でも、読み手によって受け取るメッセージは様々です。 | 講義一覧 |
2015年度 特別企画展「戦争の時代と大学」 | |
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慶應義塾福澤研究センター「慶應義塾と戦争」アーカイブ・プロジェクトでは、2013年より戦中戦後の大学を巡る資料や証言を収集する取り組みを進めています。プロジェクト始動から2年半、4度目の展覧会となる今回は、その取り組みにより収集された歴史資料を福澤諭吉が誕生した地・大阪にて展示する機会を設けました。「戦争体験の継承」という社会的課題を再確認するとともに、大学や学問の役割を改めて考える機会となればと考えています。 | 講義一覧 |
2014年度 新解釈・福沢諭吉の実学 | |
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福沢諭吉著『学問のすゝめ』は、近代化を進める明治日本の大ベストセラーでしたが、今なお現代語訳されて多くの読者を惹きつけています。 | 講義一覧 |
2013年度 新・福沢諭吉論―諭吉の目から見た近代日本― | |
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福沢諭吉は、肯定的な立場からも否定的な立場からも、関心を寄せられ続けています。それは彼の数々の提言が、いつの時代にあっても、同時代的なメッセージを含んでいるからだと思います。彼は幅広い分野において、論説を展開し、いずれもが鋭い洞察力に貫かれています。それぞれが、明治という新しい時代と向き合い格闘した結果であり、それらを複合的にみることで、福沢の描いた近代はよりはっきりと現れることでしょう。 | 講義一覧 |
2012年度 『福翁自伝』を多角的に読む | |
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『福翁自伝』は、近代日本における自伝文学の傑作の一つとされています。最近でも、『新日本古典文学大系 明治編』の一冊として岩波書店から刊行されており、それが文学と考えられていることがわかります。しかし、『福翁自伝』は文学としての意味を有するだけでなく、幕末から明治という激動の時代を生きた福沢諭吉の歴史の証言ともいえる面もあります。 | 講義一覧 |
2011年度 『文明論之概略』を読む | |
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福沢諭吉の膨大な著作の中でも、取り分け名著の誉れ高い『文明論之概略』。福沢のみならず近代日本を理解する上でも、『文明論之概略』を読み解くことは不可欠な作業と思われますが、その中身については有名な割にはよく知られておりません。文体の素晴らしさは音読することで確認できますが、今回は福沢の執筆意図を再現するべく、一身にして二生を経るとの自覚をもって筆を運んだ福沢に、私たち読み手もなったつもりで、福沢が参照した古今東西の文献を念頭に置きつつ、言わば追体験をするように読み、解説していきたいと思います。 | 講義一覧 |
2010年度 福沢諭吉とその時代 | |
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慶應義塾創始者である福沢諭吉は、1835年に大坂で生まれました。本年は福沢諭吉生誕175年にあたります。 | 講義一覧 |
2009年度 近代日本と福沢諭吉 | |
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福沢諭吉の著作は、現在でいえば、人文科学や社会科学の領域にとどまらず、自然科学の領域に属するものもあり、彼はきわめて広い範囲のことがらについて発言していますが、彼が願ったのは、日本において近代市民社会を形成すること、そしてそれを担う市民を育成することであったといってよいでしょう。 | 講義一覧 |
2008年度 『学問のすゝめ』を読む | |
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当講座は、福沢諭吉の代表著作として余りにも有名な『学問のすゝめ』の、今も変わらぬおもしろさと現代へのメッセージを、味わいをもって考えていただく講座です。『学問のすゝめ』は、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云えり」という一文とともに、大変有名な福沢著作ですが、実際に通読した人は必ずしも多くありません。 | 講義一覧 |