福沢研究センターでは史料保存に脱酸素処理を活用しています。


脱酸素処理とは、容器内に史料と脱酸素剤を封入して真空状態を作り出し、史料についた害虫を駆除する方法です。


従来は、収蔵施設ごと殺虫ガスを注入する燻蒸がよく行われましたが、環境や人体への配慮から、機会を限定して行うようになっています。害虫を防ぐために、新収蔵資料の脱酸素処理、また日頃のこまめな清掃を心がけています。


今回は福沢諭吉書簡など3点を脱酸素処理しました。今後も貴重な歴史史料の保存のために日頃からのこまめな努力につとめていきたいと思います。(大庭裕介)


1.封入用の容器を作成
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2.今回処理する書簡の軸などを入れます
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3.ここに脱酸素剤とインジケーター(真空状態になったかを示す)を入れて密閉します
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