2015年06月1日
本日より「慶應義塾の昭和二十年」展が開幕いたしました。
早速色々なお客様にお越し頂きました。その中には、毎度おなじみ、神代忠男さん(昭和19年経卒、19年三田会代表)のお顔も。お元気です。初日に駆けつける方は長生きします(笑)。
もうひと方、堀山久生さん(昭和24年法卒)もお越し下さいました。この方は陸軍士官学校卒業(第57期)、特攻隊長として終戦。戦後昭和21年4月に慶應に入学された方です。24年3月卒業の同期生には、このように旧軍学校出身の方がすこぶる多いことに関心を持ち、本展ではちょっとしたコーナーを作っています(第2会場及びパンフレット)。
堀山さんには、今回の展覧会にアルバムなどをお借りしており、第1会場にはその中からこちらの写真が展示されています。
これは昭和21年の暮れに、塾監局前で撮られた写真です。堀山さんは制服の上に、陸軍時代の飛行服を着ています。当時としてはごくありふれた光景だったようですが、学生がキャンパスで軍服を着ている写真を見つけるのは、苦労しました。
展示会場でこの写真に見入っている女子学生に突然声をかけた堀山さん。「お嬢ちゃん、この写真、私」と始まり、そこからしばらく即興のギャラリートークとなりました。
ご来場の記念に、塾監局前のだいたい同じ場所にお立ち頂き、ぱちり。
手にされている帽子は、1989年の連合三田会で仕切られたときの、お揃いの帽子。愛塾者です。陸軍の「ホンチャン」の軍人出身、そして慶應出身、学生時代は福沢先生研究会在籍と、話せば話すほど興味深いお方です。しかし中尉殿とお話しすると、こちらは自然に背筋が伸びます。(都倉)