2013年11月15日
現在急ピッチで準備中の展覧会では、おそらく70年ぶりに多くの人の目に触れるものがあります。それは慶應義塾大学の「校旗」です。
戦時色が濃くなると、大学において様々な式典を行う機会が増えました。分列行進が行われる時には、必ずその先頭にこの校旗がありました。戦後使われる機会が無くなり、福沢研究センターの前身である塾史資料室に移管されて、倉庫に眠っていました。
箱には大学校旗と書いてある紙が貼ってあり、その横に「非常携出」とあります。空襲などの際に持ち出す貴重品扱いだったということのようです。金モールを使った立派でずしりと重い旗が、あの神宮外苑の雨で、さらに重くなったのでしょうか。この旗は第2会場に展示予定です。
展示の写真(2013年11月25日撮影)