慶應義塾福沢研究センターは、単に福沢諭吉という一人物や、慶應義塾という一私立学校の歴史研究を行う機関ではありません。福沢や慶應義塾、その出身者を研究することは、そのまま日本の近代化を考えることであり、日本の近代をとらえなければ、福沢や義塾を正しく理解することも出来ません。そして、福沢の投げかけた近代化の課題は、19 世紀以降の日本を含む世界中の後発国が直面した問題であり、今なお私たちに多くのことを問いかけてくれます。
講座では、塾内外の研究者による学術研究の成果を学生諸君に受け止めてもらい、21 世紀の世界にとって、福沢の思想と慶應義塾の歴史が、いかなる意味を持っているかを考える機会を作ることを目指しています。なお本設置講座は、文・経・法・商などの学部では卒業単位や進級単位として認められています。また大学院生向けの科目も設置されています。

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令和6(2024)年度開講科目

三田キャンパス設置講義
近代日本研究Ⅰ―女性像・家族像から近代を考える―
担当者:西沢 直子(福沢研究センター教授)
    具 知會 (福沢研究センター非常勤講師)
春学期2単位
近代日本研究Ⅱ―慶應義塾入門―
担当者:都倉 武之(福沢研究センター准教授)
秋学期2単位
近代日本研究Ⅲ―『学問のすゝめ』とその時代―
担当者:西沢 直子(福沢研究センター教授)
    ミヤン・マルティン, アルベルト(経済学部准教授)
秋学期2単位
近代日本研究Ⅳ―福澤諭吉の著作を読む―
担当者:井奥 成彦(慶應義塾大学名誉教授)
春学期2単位
近代日本研究特殊演習Ⅰ―歴史資料とむきあう 1―※
担当者:上野 大輔(文学部准教授)
春学期2単位
近代日本研究特殊演習Ⅱ―歴史資料とむきあう 2―※
担当者:西沢 直子(福沢研究センター教授)
秋学期2単位
※は大学院生を対象

日吉キャンパス設置講義

近代日本と福沢諭吉Ⅰ
担当者:西沢 直子(福沢研究センター教授)
    都倉 武之(福沢研究センター准教授)
    松岡 李奈(福沢研究センター非常勤講師)

春学期2単位
近代日本と福沢諭吉Ⅱ
担当者:西沢 直子(福沢研究センター教授)
    小川原 正道(法学部教授)
    姜 テユン(福沢研究センター非常勤講師)
    坪川 達也(法学部専任講師)
    都倉 武之(福沢研究センター准教授)
    平野 隆 (商学部教授)
秋学期2単位
近代日本と慶應義塾―戦時下の慶應義塾と学徒出陣を考える―
担当者:都倉 武之(福沢研究センター准教授)
春学期2単位