Multilingual Edition with Commentaries in English and Japanese
「中津留別之書」多言語で読む福澤諭吉


明治3年11月27日(1871年1月17日)、福澤諭吉は母とともに「故郷」を去るにあたり、中津の人びとに向けて、3500字ほどのエッセイを残しました。そこには、新しい時代をいかに生きるべきかについて説かれていました。福澤自筆による原稿は、現在2種類残っています。


福澤家旧蔵本と桑名豊山家旧蔵本

慶應義塾中津出身者集合写真(後列右から3人目)
向かって左隣は旧中津藩主


そこに著された一身独立、自主自由、男女平等、官民調和等は、いずれも彼の生涯を貫く主張となりました。
本書では、福澤を語る上で欠くことができない、この大切なエッセイを、12の言語と現代日本語に翻訳し、英日両言語の解説および年譜を付しました。
翻訳の妙はむろんのこと、さまざまな言語の文字の美しさもご堪能ください。